【Unity】Unity Asset Store にアセットを提出(申請)する 
2018/02/05 Mon [edit]
元々は「UnityChan Flyer」や「SapphiartChan Live Show!」みたいな Cardboard VR でも、Gear VR のように手元で音量操作したくてプラグインを作り始めたのだが、なぜか大幅に脱線して(いつものことだが(笑))、Android のネイティブの機能を色々使うプラグインに発展してしまった…。作った機能は30個を超えているので、ちょっと試しにアセットストアに提出してみたので備忘録。
やってみた感想は、難しくはないのだが、少しわかりずらいと思った。と言うのはあまり(というか全然)ヘルプみたいのが発達してないんだよね。まぁ、ほとんど英語というのは仕方ないかも知れないが(しかし、OculusStore や AmazonStore などは少しずつだが日本語化も進んでいる)、Unity の場合、Web 上の管理ページ と AssetStoreTool の2つを使わないとできないので説明がないとやり方に戸惑う。一度やってしまえば簡単だが、結局のところググって日本語で書かれている記事などを参考にしながらやった。
同じように戸惑う人はいると思うので、一連のやり方をまとめて置くことにした。と言っても、やはりバージョン違いなどでやり方や画面は変わってしまうと思うので(私が参考にした記事も既に色々変わっていた)、その時々で最新の情報は必要かも知れない。なので、とりあえず大まかな流れを掴んで貰えれば応用は利くと思う。
(※) Unity 5.6.3p1 / Asset Store Tools 4.1.0 / Windows10(x64) で確認
■新規にアセットを提出する
1.まずはパブリッシャー(デベロッパー)登録をする(無料)。個人でやってるなら、普段使っている Unityログインアカウントと同じにしても良いと思う。初回なら「info」でパブリッシャー情報入力になると思うが、必須項目を入力すれば良いだけだ。なお、メールアドレスは審査の結果などが送られてくるので、きちんと間違いないように気を付けた方が良いだろう。

2.登録完了したら、タブの「Packages」を押し、新規のアセット提出の場合は「Create New Package」を押す。ここで覚えておいて欲しいのは、この管理画面で作った「Draft」(草稿)と、Unity の AssetStoreTool は連携しているということだ(ログインアカウントでリンクする)。つまり、アップデートなどをするときも必ず「Create New Draft」を押して、新しい草稿ページを作り、情報入力しなければならない(Draft がないとアップロードできない。内容は引き継ぐことができる)。一覧に表示されたら、各アセットのタイトルをクリックすることにより情報入力画面に移動することができる(初回は自動で移動する)。各情報の「Save」を押すことを忘れないようにしよう。


※2018/7 以降は見た目がかなり変わっているが、内容的には同じ。
3.草稿(Draft)に情報入力し終わったら、今度は Unity エディタに戻り、提出するアセットのプロジェクトを開いた上で、AssetStoreTool をインポートしよう。なお、使用しているエディタのバージョンによってストアでは「対応するUnityバージョン」と表示されるので、もし最新の Unity でしか使えないというものでないなら、なるべく古いバージョンで提出した方が良いそうだ(あくまでも互換性のあるバージョンという意味で。Unity4 とかはさすがにやめた方が良いと思う(笑))。
4.インポートし終わったら、メニューの「Asset Store Tools>Package Upload」を選べば、初回の場合はログインダイアログが出るので、パブリッシャー(デベロッパー)登録で作ったアカウントにログインする。

5.ログインに成功したら「Select a package」のダイアログが出ると思う。この中に先ほど管理画面で作った「Draft」が表示されているハズなので選択する。

6.初回の場合は「Select assets folder」ボタンで提出するアセットのルートフォルダを指定する。現在では全てのアセットを最終的に1つのフォルダ(よく使われるのはメーカー名とかアセット名とか)にまとめて提出しなければいけないらしい。私が提出したプラグインの場合「Plugins」フォルダを自分のアセットとは別に「Assets/Plugins/」のように配置する必要があるが、その場合も提出フォルダに移動しておき、使用する際にマニュアルを設けて、ユーザーにフォルダの移動を指示しなければならないとガイドラインにある(非常にたくさんのことが書かれているのでここでは取り上げないが、「デモシーンを作ってね」とか「コメントは英語で書いてね」とか色々要求がある。Google翻訳で一度は読んでおこう(笑))。

7.またもう1つ「Select main assets」というものがあるが、これは提出するアセットを端的に表したメインとなるアセットを選ぶらしい。それは例えば3Dモデルなら、そのモデルのプレファブなどと言った具合だ(アセットの種類にもよるがプレビューにも使われるらしい(?)→以前のアセットストアにはあったが、今のアセットストアには無いね(笑))。

8.あとは「Upload package」を押せば、アセットがアップロードされる。しばらく進捗が表示されると思うが、完了したら管理ページを見てみよう。「Unity Package」の欄にアップロードしたアセット(パッケージ)が表示されているハズだ(開いたままだったら「Refresh」ボタンを押すと出てくる)。

9.アップロードが完了し、管理画面で「Metadata & Artwork」(アセットの説明やローカライズ、イメージ画像・動画など)も全て完了したら(「Preview in AssetStore」ボタンでストアのプレビューが確認できる)、画面右下の方にある「I own the rights to sell these assets」(自分はこれらアセットを販売する権利を所有している)にチェックを入れると「Submit package for approval」ボタンが押せるようになるので、これを押したら申請完了だ。
あとは審査待ちをするだけだ。一覧に戻ると提出したものは「Pending Review」に入っている(草稿の場合は「Draft」に切り替えれば見える)。なお、一度提出したものは修正できないので、その場合は各アセットの「Packages」に入り(タイトルのリンクを押す)、右の方にある「Create New Draft」で新しい草稿を作り、再度提出することになる(アップデートと同じ)。

私の場合リジェクト(修正依頼→再提出)が無かったので、審査(修正)の詳細はわからないが、その旨は登録メールに来るらしい(?)。ネットでの情報によると審査期間はだいたい3週間くらいだそうだ(私の場合、たまたま年末年始を挟んでしまったので1ヶ月かかった)。審査が通過するとその旨がメールで送られてくる。私の場合、送られてきた時点で既にリリースされていた。
■アップデート版を提出する
1.基本的には新規アセットのときとあまり変わらない。既にリリースされているものは「Published」に入っているので、そこから各タイトルをクリックし、情報入力ページにある「Create New Draft」を押せば良いだけだ。


2.アップデート版に特に必要な部分は「Version」(バージョン番号:ユーザー向け)と「Version changes」(更新情報・履歴など)を書くということらしい。これらが適切に入力されてないとリジェクトされるという話を聞いた(ググってるときに誰かが言ってた)。

3.あとは新規アセットのときと同じように、AssetStoreTool を使い、アップデート版を「Draft」にアップロードする。

4.アップロードしたら、管理画面へ行き(エディタのメニューの「Asset Store Tools>Publisher Administration」でも飛べる)、画像や動画、説明などを更新・確認したら、画面右下の方にある「I own the rights to sell these assets」をチェックして、「Submit package for approval」ボタンを押せば申請完了だ。

時期にもよるとも思うが、アップデートの場合は1~3日くらいで審査が終わるようだ。私の場合2日だった。これも審査通過のメールが来てた時点でアップデート版がリリースされていた。
(関連記事)
【Unity】GearVR アプリを Oculus Store に申請する(要件・仕様の概要)
【Unity】Amazonアプリストアに申請する
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